2017年8月4日金曜日

奄美大島の金作原探検ツアーは冒険好きの方に超オススメ

奄美大島にてアイランドサービス主催の金作原探検ツアーに参加してきました。

1.予約と行き方

ツアーに行く前日に電話にて予約をしたところ、運よく空いていたので参加できました。
 午前中の方が森が生き生きしているということなので、午前中の回に予約しました。
 私たちは笠利にあるホテルティダムーンに宿泊していたのでお迎えには来てくれませんでしたので、名瀬の集合場所である駐車場に朝9時15分集合でした。
 カーナビに目的地の住所を入力すると、空港側からみて通りの左側に集合場所の駐車場がありました。「アイランドサービス」という文字があるので分かりましたが、入り口が狭く縁石が張り出していたので、大回りして駐車場に入りました。時間は丁度9時15分くらいでした。

2.ツアー開始

(1)偶然にもプライベートツアーに

駐車場にはすでに先客が来ており、ワゴン車に乗り込んでいたので遅刻したかと思いましたが、別のお客さんを待っていたようです。私たちは、私たちだけの単独のグループで別の車に乗り込みました。現地についてもそのガイドさんに案内をしてもらえ、ワゴン車のグループとは別行動でしたのでプライベートガイドのような形でとてもうれしかったです。
  他のお客さんと一緒の組になるかどうかは、当日の運しだいだと思います。ほかのお客さんは、3グループくらいが一つになっていました。
 ガイドさんから、「今日飛行機で帰るの?」と聞かれたので「違いますよ」と答えたら、「ではゆっくり回りましょうねー」と言ってくれました。その後、今日の予定を教えてもらいました。現地までの移動で約60分、金作原散策を約1時間半、現地からの帰りに60分と、のんびり散策して約3時間半くらいで回るとのことです。通常3時間のコースで移動時間を除くと現地滞在は1時間程度なので、現地で1.5倍の1時間半も滞在できるというありがたいお話しでした。

(2)車で金作原に向かう

駐車場からは車で金作原に向かいます。車の中では、奄美大島の観光地やホテルの辺りで見られる鳥などの話をしながら進み、公園に到着しました。
 この公園は、野口みずきさんがトレーニングをしていた場所だそうで、記念碑がありました。ここから金作原に歩いていくと思ったら、トイレ休憩だったようで、さらに車に乗って山の奥の方に進みます。
 車で進んでいると、ガイドさんが道の脇にある民家などの植物について説明してくれました。パッションフルーツ(時計草)、島バナナ、パパイヤ、マンゴー、ドラゴンフルーツの説明など、私たちだけで車に乗っていたら気づかない色々なことを教えてくれました。
 また、途中で車を止めて、しょうがの匂いのする花をとってくれたり、食べられる木の実をとってくれたりしました。このようなことはガイドさんがいるツアーならではのことで、現地に着くまでの時間があっという間に感じました。

(3)金作原散策

車でしばらく山を登ると、金作原に到着しました。到着寸前の道路は整備されていなくてガタガタしていたので、車に酔いやすいかたは酔い止めを飲んでいった方が安心かもしれません。
 到着すると、そこからは歩いて金作原を散策します。
 まず車を降りた瞬間、ルリカケスの鳴き声が聞こえるとガイドさんが教えてくれました。耳を澄ますとルリカケスのギャーギャーと鳴く声が聞こえました。上を見ると、鳥が4羽ほど飛んでいきました。良く見えませんでしたが、ガイドさんが言うにはルリカケスだったそうです。幸先の良いスタートです。

 金作原の入り口の看板には、小さなセミの抜け殻がついていました。これは、ヒメハルゼミというセミの抜け殻で、今聞こえている鳴き声がヒメハルゼミだよと教えてもらいました。

 しばらく進むと、足の長いクモのような虫がいました。この虫は、千と千尋の神隠しの釜爺(カマジイ)のモデルとなった虫で、ザトウムシ(座頭虫)というクモとは別の虫だそうです。


 その後シダ植物の葉の裏の胞子の形の違いなどを教えていただきながら、ヒカゲヘゴが沢山群生している場所に到着しました。
 この場所は、映画ゴジラでも使われた場所だそうで、上を見上げると古代の雰囲気がもの凄いです。ツアーに参加した方は、ぜひ上を向いて写真をお取りください。



 さらに先に進むと、水辺にカニとアマミシリケンイモリがいました。イモリは手でしっぽのあたりを持たせてくれましたが、ビクビクする感触と紅色のおなかが強烈でした。動物が苦手な人は持たずに見るだけにしましょう。

 さらに進んでいくと、イノシシが木を掘り返した跡があったり、リュウキュウハグロトンボがいたりしました。ぼやけていますが、体が黒っぽいのがリュウキュウハグロトンボのメス、青っぽいのがオスです。


 


 ガイドさんは、本当に色々な知識を持っていて、鳥の鳴き声から鳥の名前を教えてくれたり、植物の名前を教えてくれたりして、退屈しない散策でした。

 最後の目的地に近づくと、マングース捕獲用の罠について教えてくれました。ちょうど山道のそばに罠が置いてありました。

 沖縄と同様にハブ退治のためにマングースを輸入したのですが、アマミノクロウサギや野ネズミなどの貴重な動物をマングースが食べてしまうことが判明した後、マングースの駆除を進めているそうです。一時期は1万匹まで増えたのですが、現在では、数十匹まで減少しており、あと数年で根絶できるだろうとのことでした。

 しかしながら、最近は野生化した野良猫がクロウサギを食べるようになってしまっており、新たな脅威が発生しているとのことでした。人間が飼っていた捨て猫が野良猫になるということで、ここでも人間による生態系の破壊が進んでいるとのことでした。

 さらに奥に進み、階段を40段くらい降りて板根とよばれる板のようになった根が生える大きな木を見てきました。

 奄美大島のパワースポットの一つで、この木の周りだけ、他の植物が生えておらず、またこの木の周辺には同一の木も生えておらず、単独で存在する不思議な木だそうです。
 ちなみに、この木の写真を後で見たら、ふしぎな光が映り込んでいる写真もありました。なんだか霊的なものを感じました。

 目的地に到着したので、あとは来た道を鳥の鳴き声を聞きながら戻り、車に乗って駐車場まで戻りました。

3.まとめ

金作原ツアーは思った以上に楽しいツアーでした。
 ガイドさん無しに私たちだけで行ったらただ森を歩くだけでしたが、行き帰りの車での道中、金作原の散策ともに沢山のお話しをしてくださり、勉強になるとともに新たな発見を沢山することができました。また、奄美大島についてもかなり詳しくなれた気がしました。ガイドさんがいるだけで何十倍、何百倍も楽しめました。
 
 また、金作原ツアーで歩く森の中にはアブがたまにいるらしいので、気になる方は長袖を来た方がいいと思います。ただし、アブは黒色に寄って来るらしいので、白系統の洋服がおすすめです。

 なお、森の中でハブに出会うことが怖かったのですが、ガイドさんによると数年間ハブの姿や抜け殻を見たことはないとのことですので安心して散策を楽しんでください。

 

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